余暇政策論ノート 2003年6月11日
010123A佐藤友樹
道の駅について
長距離ドライブが増え、女性や高齢者のドライバーが増加するなかで、道路交通の円滑な「ながれ」を支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための「たまり」空間が求められています。
また、人々の価値観の多様化により、個性的でおもしろい空間が望まれており、これら休憩施設では、沿道地域の文化、歴史、名所、特産物などの情報を活用し多様で個性豊かなサービスを提供することかできます。
さらに、これらの休憩施設が個性豊かなにぎわいのある空間となることにより、地域の核が形成され、活力ある地域づくりや道を介した地域連携が促進されるなどの効果も期待されます。
こうしたことを背景として、道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の方々のための「情報発信磯能」、そして「道の駅」をきっかけに町と町とが手を結び活力ある地域づくりを共に行うための「地域の連携機能」、の3つの機能を併せ持つ休憩施設「道の駅」が誕生しました。
参考 「道の駅」登録の経緯
ドライバーは旅の途中でいろいろなことを求めます。休憩の場、買い物の場、道路交通情報、観光情報そして食事。
そんなドライバーの要求を満たすことが、地域のメリットにもつなかるのではないのでしょうか。
ドライバーと地元のふれあいの場として、「道の駅」は個性を広げ、より魅力的になります。
「道の駅」利用目的は、休憩とトイレの利用が最も多くなっています。また、「道の駅」利用者の大半が「道の駅」を旅行の行程に組み込んでいます。
「道の駅」利用者の大半に、地域の道路情報や歴史・文化・観光等の情報発信等の公的な施設としての役割が評価されています。
「道の駅」利用者は、食事や地域の特産品の買い物を目的としており、地域からの提供の場が求められています。
「道の駅」のありかたを考える研究会検討報告から見える今後の道の駅の姿
現況
市町村などが単独で整備する単独型の「道の駅」と、文化施設や地域振興施設を市町村などが整備し、駐車場やトイレ、案内板、などを道路管理者が整備する一体型の「道の駅」があるが、両者を合わせて全国に610駅登録済み。
三つの機能用件のうち、休憩機能(トイレ、駐車場)は良好だが、情報発信機能、地域の連携機能にはまだまだ発展の余地があると考えられる。
今後
地域の特性や「道の駅」の役割により、階層・タイプを明確化
1. 支援型・・・地域に訪れる旅行者や地域住民が立ち寄って休み、様々な情報を入手する、地域のゲート、交流の場的
2. 目的地型・・・本格的な飲食施設や娯楽施設などにより駅自体が目的地となる
参考
国土交通省 道路局 http://www.mlit.go.jp/road/index.html